噂の壁ドン
「じゃ、行ってきます。」そう、私は
拓美より先に仕事に行く。
準備があるから朝が早い。

「真矢の支度はしてあるので、バスに乗せて下さい。」
「あ…。」私に向ける顔とは明らかに
違う顔で
「真矢?パパと行こうな!」
「うん!パパ!」

しゃがんで真矢の頭を撫でると
「ママ、頑張ってね!真矢は大丈夫!」
「ありがとう!ママ頑張るね!」

私を応援してくれるのは、娘だけ。
「良し!頑張ってくるぞ!」
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