噂の壁ドン
気づかされる気持ち
貴美の女の顔。

俺よりもずっと若くて、イケメン。


貴美を取られる!思わず手を伸ばしかけた。
頬を奴に殴られた。

そうだよ。最低な男だった。
愛する女を傷付けて。
俺を必要としてないのか?
何でそんなに優しくあいつに笑いかけるんだ。
そんな思いを打ち消すように。

貴美は、俺を庇った。俺でいいのか?
嬉しかった。
まだ、俺を愛してくれてるのか?



奴に言われた。
今度、泣かせたら奪うと…。
真っ直ぐな瞳で俺を睨んだ。

渡さない。絶対に。そう叫んでいた。
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