Smile!
第一印象

綺麗で素敵なお姉さん


「お?久しい顔じゃんか、七和。うっす。うぃーっす。チャオー」


第二印象

会話が疲れそう


ホームズが《三毛猫たま》に接触したと思われるポイントには、先客がいた。


「七和って呼ぶな。それにしても相変わらずやかましいな、お前」


六の知り合いらしい。


「なんだよーぅ!久々の再会だってのに第一声が『やかましい』はないじゃん?素直に『ボンジュール、地球って素晴らしいね』くらい言ってみろって。大体な―――」


私は小さい頃から自己主張の強い子だったと思う。


このままいくと明らかに私の登場が、嵐で運休しているローカル線の乗客並に遅れそうだったので、水面に一石を投じてみることにした。

えいっ!


「あのぉ〜」


「ん?そっちのちっこい霊長類の雌は……あー、なるほど」


「違う。勝手に納得すんな」


ぽちゃん!

私、なんとか舞台に登場。


「じゃあ一般人?それはマズいなぁ……六だけならともかく一般人に私のしご―――」

「俺の助手だ」


は!?


六は相変わらずしかめっ面の無表情で言い放った。


「あー……うん、それならいっか♪お初ーぅ、六の助手さん。鷲見鷹 みきり(すみたか みきり)だ。すみちゃんって呼ぶなよ、地面とキスしたく無かったらな!」


「はい……」


また濃いキャラが……。
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