それでも、ずっとキミを想い続ける。
「もう朝じゃん…………」






昨日は、胸のもやもやのことばかり考えていて全く寝付けなかった。









どうしよ、今日沙弥来ちゃうよー!!








急に病室を挙動不審にウロウロするけど、全く意味がない。







「桜ー…………」







ウロウロしていた私を見てお母さんはかなり驚いた様子。







あーーー!!よりによってこんな時に!!











「あ、いや、なんでもないよ、はは。」




ごまかしきれていないが、とりあえずいつものようにベッドに入る。




「どうしたの?そんなにウロウロして…」



怪訝な表情で尋ねられる。






「あ、いや、今日沙弥たちがお見舞いに来 てくれるから楽しみでつい……」







謎の言い訳だったけどお母さんはなぜか納得したようだ。








たまにお母さんはめけてるところがあるからかもしれない。




前なんて、ホットケーキに塩いれてたぐらいだし。




「桜、どこか痛いところはないの?起き上 がってて大丈夫?」






「うん!!この通り!」



調子に乗って腹筋しようとするが止められてしまう。




「もー!!まだ事故から間もないんだから安 静にしときなさい!あ、来週には退院でき らしいわよ。何もなければ、だけど。」







なぜか「何もなければ」のところを強調して言うお母さん。





「大丈夫だよー。」







そう言って笑ってみせるとお母さんは安心したような表情を浮かべた。



うん、これでいいんだ。




大切な人に私が不安がって迷惑かける訳にはいかない。
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