illicit love.
助手席に乗り込んだら
微笑みかけられた。
(写メよりカッコイイじゃん、嘘つき)
事前に彼が送ってくれていた
顔の写メと実物とだったら
絶対実物のがカッコイイ。
『こんにちは、』
「……ちわ、笑」
『なに、その笑い(笑)』
「だって…」
『?』
「ほんとに逢うんだもん(笑)」
彼は笑っていた。
あたしもとなりで笑っていた。
初めて会ったような感覚は
あたしにはまるでなくて
付き合ってる恋人同士のような
感覚がしていた。