illicit love.
第Ⅲ章:魔法の言葉
部屋に入ってうろうろする。
お風呂を見に行った
彼のあとを追ってみた。
「入る?」
『んー』
「あたしあとでつかりたいなー」
『あはは(笑)』
浴槽にお湯をためるために
そばにしゃがみ込んで
蛇口をひねった。
『なんかそれいいな。女の子のそういう姿、カワイイ。』
「え?(笑)何言ってんの(笑)」
浴槽にそそがれるお湯を
しゃがんで見ていた
あたしの後ろ姿を見て
水野さんはカワイイと言った。
なんだかその言葉に照れて
その後はうまく
彼の顔が見れなかった。
彼はシャワーを浴びると言って
お風呂に行ってしまったから
あたしはぼーっとソファに座り
大きな窓からの景色を眺めた。