illicit love.
家の前に車が着くなり
あたしは帰りたくないと
離れたくないと
彼にぼやいた…。
「またな?」
またがあるのかどうかなんて
わかんないとはねた。
きっと彼は
困った顔をしていた。
繋がりはメールだけ。
「番号…聞いてもいい…?」
「ああ、いいよ。090xxxx…」
ワンコールして
あたしの番号を通知させる。
これ以上となりにいたら
泣いてしまう気がして
「じゃあまたね、お仕事頑張って」
得意の営業スマイルで
泣きそうな顔を隠した。
彼はもう1件仕事を済ませたら
大阪に帰ってしまう…。