ダンデライオン
「わー、美味しそう」

そう言った私に、
「久しぶりに肉を見たなー」

忍兄ちゃんは感動したように言うと、私に割り箸を渡した。

「いただきまーす」

忍兄ちゃんと一緒に手をあわせて言った後、牛タンを口に入れた。

「うん、美味しい!」

ほどよく効いている塩味が美味しくて、ご飯が進んでしまう。

「このテールスープも美味しいよ!」

忍兄ちゃんはテールスープを口に含んだ後、ご飯を口に入れた。

初めて食べた牛タンに何度も美味しい美味しいと言いながら、私と忍兄ちゃんは定食をたいらげた。

「はー、これで昼から頑張れそうだよ」

忍兄ちゃんは両手を上にあげて伸びをした。

シャツの胸ポケットからスマートフォンを出すと、
「休憩時間終了まで後10分だ」
と、時間のチェックをした。
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