ダンデライオン
朝ご飯を食べ終えたお父さんを見送った後、食べ終えた食器を片づけた。

「イタタタタ…」

エプロンを身につけると、開店準備をした。

だけど、腹痛に耐えられなくてすぐに丸椅子に腰を下ろした。

丸椅子に座って休憩していたら、お父さんが市場から戻ってきた。

「おい、大丈夫か?

そんなにもひどいのか?」

お父さんが心配そうに聞いてきた。

「それが、私にもよくわからないの…」

私は手でお腹をさすりながら答えた。

今までの腹痛の中で体験がしたことがないって言うくらいにお腹が痛い。

例えるとするなら、お腹の中に大きな石が入っているんじゃないかって言うくらいだ。

「麻子、今日は休んでなよ」

お父さんが言った。
< 278 / 360 >

この作品をシェア

pagetop