ダンデライオン
それにしても、口の中が気持ち悪い。
当たり前だ。
昨日の昼から飲まず食わずの状態だったんだから。
のども乾いているうえに、躰は軽めの脱水症状を起こしているような気がした。
水を飲もうとベッドから起きあがろうとした時、コンコンとドアをたたく音がした。
「はい」
ドアに向かって声をかけると、
「おはよう、麻子ちゃん」
さくらちゃんが病室に入ってきた。
「さくらちゃん!」
予想もしてなかった彼女の登場に私は驚いた。
「美森ちゃんと麻子ちゃんのお父さんから聞いたわ。
麻子ちゃんが盲腸で入院したって」
さくらちゃんはそう言った後、ソファーのうえにボストンバックを置いた。
当たり前だ。
昨日の昼から飲まず食わずの状態だったんだから。
のども乾いているうえに、躰は軽めの脱水症状を起こしているような気がした。
水を飲もうとベッドから起きあがろうとした時、コンコンとドアをたたく音がした。
「はい」
ドアに向かって声をかけると、
「おはよう、麻子ちゃん」
さくらちゃんが病室に入ってきた。
「さくらちゃん!」
予想もしてなかった彼女の登場に私は驚いた。
「美森ちゃんと麻子ちゃんのお父さんから聞いたわ。
麻子ちゃんが盲腸で入院したって」
さくらちゃんはそう言った後、ソファーのうえにボストンバックを置いた。