ダンデライオン
「麻子」
忍兄ちゃんが私の名前を呼んで、小指を私の目の前に差し出してきた。
「約束」
そう言った忍兄ちゃんに、
「うん」
私は返事をして、自分の小指を忍兄ちゃんの小指に絡めた。
「これからは、麻子のそばにずっといる。
死が2人を分かつまで、いや…分かちあったとしても、ずっと一緒だ」
ずいぶんと、遠回りをした。
だけど、最後には自分たちが帰るべき場所に戻ってきた。
「私も、忍兄ちゃ…いや、忍と一緒にいるわ」
――アサちゃんが大人になったら、忍兄ちゃんのお嫁さんにしてあげるよ
こうして2人で約束を交わすのは、子供の時のあれ以来かも知れない。
そう思った私に、
「帰ろうか?」
そう言って差し出された忍兄ちゃんの手を、私は繋いだ。
☆★END☆★
忍兄ちゃんが私の名前を呼んで、小指を私の目の前に差し出してきた。
「約束」
そう言った忍兄ちゃんに、
「うん」
私は返事をして、自分の小指を忍兄ちゃんの小指に絡めた。
「これからは、麻子のそばにずっといる。
死が2人を分かつまで、いや…分かちあったとしても、ずっと一緒だ」
ずいぶんと、遠回りをした。
だけど、最後には自分たちが帰るべき場所に戻ってきた。
「私も、忍兄ちゃ…いや、忍と一緒にいるわ」
――アサちゃんが大人になったら、忍兄ちゃんのお嫁さんにしてあげるよ
こうして2人で約束を交わすのは、子供の時のあれ以来かも知れない。
そう思った私に、
「帰ろうか?」
そう言って差し出された忍兄ちゃんの手を、私は繋いだ。
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