ダンデライオン
八束麻子(ヤツカアサコ)、26歳。

大学卒業後は『ニコニコ横町』にある実家の花屋『たんぽぽ』で父親と一緒に営業している。

「おはよう」

食卓に顔を出すと、
「おはよう、麻子」

2歳年下の私の恋人、南田朔太郎(ミナミダサクタロウ)が迎えてくれた。

彼はこの町の小料理屋『徒然曜日』で板前見習いとして働いている。

朔太郎が板前になったら結婚することになっている。

時々、朝に我が家にきては朝食作りをしている。

朔太郎が作る味噌汁はとても美味しいのだ。
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