ダンデライオン
考えるとは言ったものの、
「ないね」

「ないわね」

私と星野さんは息を吐いた。

懲らしめる方法を考えるとは言ったものの、何も思い浮かばない。

「美桜ちゃんにも協力してもらう?」

そう言った星野さんに、
「その方がいいかも知れない」

私は首を縦に振ってうなずいた。

何より、さくらちゃんからいいアイデアが出てくるかも知れない。

「じゃあ、今夜8時に『さくら』に行くと言うことで」

「わかった、8時ね」

約束をとりつけると、私と星野さんは別れた。
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