ダンデライオン
3人の顔から、血の気がなくなった。

「えっ…」

「ばあさん、死んだの…?」

「あの場所で…?」

3人の顔は白…と言うよりも、幽霊かと思うくらいに青白かった。

今にも倒れるんじゃないかしら…?

「つまり…」

「幽霊、ってことだよな…?」

「幽霊、ですね…」

ブツブツと呟くように話しあっている3人に、
「えっ…ちょっと、みんなどうしたの?

何かあったの?」

私が声をかけたとたん、3人は後ろに向かって倒れた。

バターンッ!

「えっ、ちょっと!?」

私が3人に駆け寄って顔を覗き込むと、彼らは目を回して気絶していた。
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