狼×4+私=架空世界
「予想より美味いじゃん!!」


とセシルが言う。

予想はもっと不味かったのか…

私の顔がしょげてしまっていたのかマシューが気を利かせてセシルに言う。


「予想はまずかったのかよw」

「違う違う!!予想も美味そうだけど、実物はもっと美味いって、そういう意味!!」


一人で勝手に焦るセシルが滑稽に見える。


「本当だ~、おいし~」

「なかなかやるじゃん、ユイw」


ハヤテとマシューが続けて言う。

褒めちぎってもらうと、すごく嬉しい。

浮かれちゃいけないや…

フウトも頷いて無言で食べている。

不味くなければいいんだよ…

って、料理人からしたらかなり頭にくるよね、この言葉。

私も一口食べようっと。


「…んまっ。」


いつもよりおいしかった。

これって、私の実力じゃなくて、食材のおかげなんじゃ…?

密かに不安を抱いた私であった。
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