狼×4+私=架空世界
「ぎゃんっ!!」

「うるせーよ、ユイ。」

「いや…だって…ひっ!!」

「何気にユイってMだよなw」

「ちが…う」

「こんなにくすぐられて、抵抗しないのが何よりの証拠じゃん!!」

「やめっ…えいっ!!」

「あうっ!!」

「おいハーヤーテー!!」

「ハヤテはこちょこちょ効くもんなw」

「ちょ、やめっててばぁ~!!」


何で4対1で戦ってんの、私。

ハヤテがこちょこちょ効いて良かった~…

ターゲットが私からハヤテに変わる。

セシルは、まだ手を掴めば阻止できるもののマシューは無理。

今度から筋トレしよっと…

ハヤテがこちょこちょ効くのが意外なんだけど。

そういえば、ハヤテって怒ると怖いんだよね?

そのせいだか知らないけど、恐ろしい殺気が近くから漂ってるんだけど。

目が見えないから分かんない。


「やばいwハヤテから殺気が…w」

「ハヤテ怒ったら血祭にされるぞ!!」

「触らぬ神に祟りなし。」


フウトのくせにことわざ言った。

ハヤテ恐ッ。

誰かの手が私の脇の下を掴んだ。


「立って~。フウトもやめて、可哀想でしょ~。」


すぐに目が見える。

いきなり視界が開けた感じ。

って。


「人をチビ扱いしないでもらえます?」

「ん~?そう~?」

「私の持ち方!!小さい子じゃないんだから…」

「ごちゃごちゃうるさい~」


うぉい。

そこ大事。

確かに5人の中で一番チビですよ。

でも、好きでこうなった訳じゃないもん!!

ぶすぐれた私の顔を見てマシューは


「変な顔ww」


と笑った。

全く失礼にも程がありすぎる。
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