狼×4+私=架空世界
「人でごった返してやがるな。」
「ま、こんなもんだろww
前行った時もこんな感じだったじゃんww」
「まぁな。」
「はいっ!!質問!!」
と私が手を挙げて言うと
「出た、キチガイww」
「おいこら」
マシューがすかさず私の神経を逆なでする。
「で、どうしたんだよ。」
「前にもここに来たってことはさ、家近いの?」
「家っつか、住処かな。
たまにここに買いに来てた。」
住処って、動物じゃないんだから…
フウトの言いたいことは多分分かる。
家らしい家には住んでなかったってことだろう。
もういい加減踏み込んでいいのかもしれないけれど、自分のこともろくに話せていないのに、他人のことに突っ込んじゃいけない気がする。
実際4人は、全くまとまっていないようでしっかり団結している。
きっと私は5人として見られているんじゃなくて4人+私という見られ方をしてる。
仕方ないことは分かってる。
これがどうにも出来ない事だとも。
でも、ちょっと寂しい。
いつ頃からだろうか、私は4人に憚れているような被害妄想に陥っていた。
仲が良すぎるのを嫉妬しているとか、そういうありきたりな感情ではない。
ガラスの破片のようなもの。
それが胸にやんわりと突き刺さっている感覚。
普通に生活してたら、気づくまで分からないような、そんな痛み。
それが悲しくて、一度だけ、涙を流した。
声を必死に押し殺して。
蛙の大合唱が印象的な夜だった。
息が出来なくなる程に自分で自分の首を掴んだ。
深く爪を立てて食い込むように。
何故そんなことをしたのか、実を言うとあまり覚えていない。
不意に悲しくなったとしか言いようがない。
一言添えるなら、誰にも気づかれなくてよかった。
それくらいのことであった。
「ま、こんなもんだろww
前行った時もこんな感じだったじゃんww」
「まぁな。」
「はいっ!!質問!!」
と私が手を挙げて言うと
「出た、キチガイww」
「おいこら」
マシューがすかさず私の神経を逆なでする。
「で、どうしたんだよ。」
「前にもここに来たってことはさ、家近いの?」
「家っつか、住処かな。
たまにここに買いに来てた。」
住処って、動物じゃないんだから…
フウトの言いたいことは多分分かる。
家らしい家には住んでなかったってことだろう。
もういい加減踏み込んでいいのかもしれないけれど、自分のこともろくに話せていないのに、他人のことに突っ込んじゃいけない気がする。
実際4人は、全くまとまっていないようでしっかり団結している。
きっと私は5人として見られているんじゃなくて4人+私という見られ方をしてる。
仕方ないことは分かってる。
これがどうにも出来ない事だとも。
でも、ちょっと寂しい。
いつ頃からだろうか、私は4人に憚れているような被害妄想に陥っていた。
仲が良すぎるのを嫉妬しているとか、そういうありきたりな感情ではない。
ガラスの破片のようなもの。
それが胸にやんわりと突き刺さっている感覚。
普通に生活してたら、気づくまで分からないような、そんな痛み。
それが悲しくて、一度だけ、涙を流した。
声を必死に押し殺して。
蛙の大合唱が印象的な夜だった。
息が出来なくなる程に自分で自分の首を掴んだ。
深く爪を立てて食い込むように。
何故そんなことをしたのか、実を言うとあまり覚えていない。
不意に悲しくなったとしか言いようがない。
一言添えるなら、誰にも気づかれなくてよかった。
それくらいのことであった。