狼×4+私=架空世界
第九章
すぐに私の目は開いた。


ぶくぶくと泡を立てる謎の液体の入ったフラスコ。

腕に繋がれる点滴。

ビービーッという警報のような音。

今の状況が飲み込めない。


白いシーツの上に寝かされていた私は飛び起きた。

部屋についている小窓からは廊下のようなものが見える。


そこを白衣の人間が慌ただしく走っていた。


ここはさっきまでいたところじゃないことは分かっていた。


何で、今まで忘れていたんだろう。



私は、人体実験されていたというのに。
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