狼×4+私=架空世界
「なっ……」


白衣の彼らは反論しようと試みる。


「馬鹿だよ、あんたら」


私は続ける。


「あんたら、自分が神様かなんかだとでも思ってるの?

人をこんな体にしておいて。

拉致ってこんなことして。あんたらバカだよ。

馬・鹿!!」


出来る限り罵った。

彼らは恐れた。私のことを。


でもそれは当然のこと。

私は未知なる人間なんだから。

いや、もう人間ではないかもしれないけど。

月島も彼らをじっと睨みつける。


他3人の腕から針は外されていた。



「あぁ、そうだ。

ヒートフル発動の言葉、私知ってるんだよ?」

「な…なんだと!?そんなの…」


「聞こえるはずはないって?

残念。4人より私は薬の効き目が遅かったの。

その時に話してるの聞いたんだよね。」


「ま……まさか……」



「役者は全員揃った。そうでしょ?

水谷、浅間、科野。」


「「「あぁ」」」


ゆらりと立ち上がったのが千里眼で確認できた。

目には鋭い光が宿っている。


「awaken(覚醒させる)」
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