俺を一番に優先する彼女。


…やっぱりこういうことを考えてる時点で俺は最低なやつだろう。

自覚はしてるんだけどな…。



『ー…い、おーい!!聞こえてるー?
起きてるかなー?…え、嘘でしょ…寝てるの…?』


明らかに残念そうにいう。

反応が面白くて聞こえてないふりをするなんて、らしくないな。俺。



『あー…ごめん、ぼーっとしてたみたい。』


『ふーん?まあ、楽しもうね!』



『あぁ。で?どこ行くの』


『えっとね、最初だし、無難にゲーセン?』



最初の遊びにゲーセン選択すんのかよ…

掴めねぇやつだな…ほんと。



『面白いとこ選択するんだね…
まぁ、それでいいけど。
じゃあ、行こうか?』


『へ?いいの?』


『逆にダメなの?笑』



『え!!!違くて!うん、行きましょう!レッツゴー!!』




え。レッツゴーって…(笑)


なんかツボかも。



『??なんで笑ってるの?』


『ん?いーや、別になんでも?』


『お、教えてよー…』



あれ。
なんか、本気で可愛いな。




惚れたのか?この女に?俺が?



あり得な…



でも、じゃあ、なんでこんなにかわいく見えんの?


俺の中が可笑しくなってる。



もう俺はあまりに恋をしなさすぎて出来ないんじゃないかって思ってたのに。



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