俺を一番に優先する彼女。
そうこうしているうちに外も暗くなっていたのでそろそろ帰ろうか…
と、伝えてみると悲しそうな物足りなさそうな顔をしてる。
『もう…?』
物凄くまだここにいてやりたい。
優愛の気が済むまで。
効くかは分からないがやってみたいことがある。
耳元で帰ろう…っていったらどんな反応をするのか。
ただの好奇心。
そしたら、頬はおろか、耳の先まで真っ赤にさせるものだからつい…
甘噛?というものをしてしまう。
『ひゃぁっ…』
ちょ、その反応は無理かも。
ふと顔を見ると真っ赤な顔に涙目で…
俺の視線に気がついたからかこっちを向く。
この姿勢だと自然に上目使いになるから。
柄にもなく興奮してくる。
俺の中のナニかがうずく感じに。
『っ…頼むからその顔、他のやつに見せないでね?…俺だけしか知ってない?
他のが知ってたら、多分物凄い妬くかも。』
なんて言うとまだ赤くなれたのか、と思うくらいには赤くなった。
うん。帰ろう。