桃の花
「もう嫌やねん。1日にアホみたいに電話してくるし、メールもうざいくらいしてくるし…。おまけに店来るとかありえへんって…。」
睨みつけるような目で貴康を見ながら話す。

貴康はうつむいた。
何か呟いたが、愛の耳には届いていない。

「これから気をつけるから、考え直そうや!な?」
愛の方を向き、わざと明るく言う。
そして愛の手を握ろうとした。

パシッ!!
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