桃の花
あれから2週間が過ぎ、文化祭も終わった10月。

「やっぱやろかな!佑ちんかっこよかったしな…」

愛は友達と行った文化祭で、実加の話していた佑樹に会った。
優しく落ち着いた話し方をする好青年だった。
そして、自分もこんな人と出会いたい、と思い始めた。

カタンッ。
机の引き出しを開ける。
そこから、1枚のメモを取り出した。
そう。
実加からもらったあのメモだ。
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