【続編】2月14日の同窓会

「私な、今日な、不参加の予定なんよ」

「え?そうなの?」

「でも、悠真が来るかもしれんと思って、ずっと待ってたん」

 色っぽくなった君の声が、僕の理性を容赦無く崩して来て、話を聞くので精一杯だった。

 こういうところばっかりは、いつまで経っても成長しない。

「だって、こういう時くらいしか会えんやん?悠真は帰ってこんし、私も忙しくてフランス行けんし」

「うん…なんかごめん…」

「ねえ、悠真、私な、ずっと黙っとったことがあって…言ってもええ?」

 君は不安な表情で僕を見つめて、僕の返事を待った。

 黙ってたことというのは、恐らく恋人の存在か、結婚のことだろう。

 一度深呼吸をしてから、覚悟を決めた。

「うん、いいよ」

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