【続編】2月14日の同窓会

「私な…ずっと、悠真が好きやったんよ」

 発せられた君の言葉に、耳を疑った。

 予想してたものと、あまりにも違いすぎる。

 好きだった?嘘だろ?

「今更すぎるよね、もう遅いよね、もっと早く言っておくんやった。フランスのときな、告白しよう思って行ったんよ。結局、言えんかったけど」

 勝手に断られたことにして、君は開き直った。

 切ない君の表情が、瞳が、見ていられなくて、思わず抱きしめた。

 抱きしめて、ずっとずっと想いを馳せていた君にようやく、キスをした。

「ゆう…ま…?」

「遅くなんかないよ、僕もずっと好きだった、でも、くるみは可愛いから、ずっと諦めてた」

 金髪と茶髪の混ざったマーブルの髪色がよく似合う、君のクリッとした薄茶色の瞳をまっすぐに見て、初めて自分の気持ちを言った。

 君の瞳に溜まった涙が溢れ出て、紅潮した色白の頬を伝う。

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