【続編】2月14日の同窓会
「悠真、私な、ずっと悠真のこと好きで、ずっと彼氏作れんかった」
君は僕に抱きついて、僕の胸に頭を預けた。
「悠真は彼女いたやろ?」
「まあ…この年まで童貞じゃ辛いしな…」
「そっか…私、この年まで処女なんよ…恥ずかしいやつやな…」
「そんなことないよ」
「嘘ばっかり。どうせ外国人ばっか抱いてきて、日本人なんか興味ないくせに」
こんなに自虐的な君は初めてだ。
きっと、僕より悩んで、僕より苦しかったんだろう。
僕は逃げた方だが、君は逃げられた方だ。
僕よりつらかったと思う。
僕は君の額にキスをして、頭を撫でた。
どうやったら僕の気持ちが伝わるかわからない。
君といるときの僕と、そうでないときの僕では、こんなにも差があるんだと、教えてあげたい。