【続編】2月14日の同窓会

「悠真の心臓、すっごいドキドキしてる…」

 君に言われて、自分の心臓がすごい速さで脈打ってることに気付く。

「そりゃあ、二十年も好きだった人に抱きつかれたらそうなるよ」

 僕は君の頭をもう一度撫でて、自分の舌と君の舌を絡ませた。

 これ以上ないくらいに甘くて深いキスをする。

 キスのあと、お互い少し落ち着いてから言った。

「フランスで一緒に暮らさないか?」

 君は返事の代わりに、あの満面の笑みで僕に抱きついた。

 今年は、十二年ぶりに最高のバレンタインデーになった。



Happy End.

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