雪恋~幼なじみとのクリスマス~
「なんでこんな豪華なお店知ってるの?って話だけど、女の子に教えてもらったからとか言ってるんだろ?」



うぅ…


「正解…」

悔しいー。
分からないと思ってたのに。


「残念ながら違うよ。」

「残念ってなに?」

「ここ、俺の友達が働いてるんだよ。相談したの。彼女が喜んでもらえるようなお店。それで、ここにした。」

「そうなの?」

「そうでしょ。」

なんかホッとした。


「安心してる。」

「もう、いちいち状況を言わなくていいから。」

「だって、分かるし。」


「私の何でも知ってるって言いたいんでしょ。」

「正解ー。」


私だって、分かってるもん。

拓海のこと。


でも、不安になるんだよ。


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