雪恋~幼なじみとのクリスマス~
「そうなんだ。」


でも、分かる気がする。
クリスマスは特別な日。

それに、私達の記念日だもん。


そして、食べ終わった頃。


「雪美に見せたいものがあるんだ。」

「ん?」

すると、店員さんがケーキを運んできた。


美味しそう♡


「やばいっ」


「すごいだろ。」

ん??


これ…


ケーキの真ん中にはイチゴが薔薇の形になっていて、その中心にはキラキラ光る指輪があった。


私は言葉を失った。


「こんなところに指輪がっ」

拓海はそう言ってたけど、あなたがやったんでしょ。
その芝居も考えてたの?

「拓海ー。」

私は泣いた。

今まで、拓海の前でも泣かなかったのに。


「ちょっ、雪美!?泣かせるつもりは…」



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