雪恋~幼なじみとのクリスマス~
「拓海のところに行きな。」

「え?」

「雪美ちゃんが行った方がいいよ。」

「何で?私が行ったら、いつもケンカになるのに。」

「いいからいいから。」

私は雅人くんの言うことを聞いて、拓海を探した。


そこまで遠いところは行ってなくて、ただボーッと歩いていた。


「拓海っ!」

「…んだよ。」

拓海は悲しそうな顔をしていた。


何でそんな顔するの?


「拓海、変だよ。何でそんな機嫌悪いの?」

「別に。」

「拓海、ちっちゃい時は優しかったのに。」

「え?」

言ったら優しくしてくれるとは限らないけど、正直つらいよ。
毎日毎日…。

嫉妬の連鎖。

「拓海、私のこと嫌い?」

「…」


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