雪恋~幼なじみとのクリスマス~
まだ一緒にいれると思ったのに。


「いいよ、俺ら歩いて帰る。」

「寒いだろ。」

「歩くよな?」

「えっ?ううん…。」


何で!?

今何月と思ってるのよ。

12月よ!?
車で帰りたかったのにー。



「そっか。じゃ、またね。雪美ちゃん。」

「うん!バイバイ~!」

あーあ。

行ってしまった。



急激に寒い…。


どういうつもりなの。


「行くぞ。」

「うぅ…」

さっきは繋いでた手は、今は繋いではくれなかった。

寒くて冷たい手をポケットに入れた。


「どこ行くの?」

「決まってない。」

決まってない!?

何のために歩いてるのよ。


「雪美と歩きたかった。」

ポッ。


一瞬で顔が熱くなった。


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