雪恋~幼なじみとのクリスマス~
サクサクと音を立てて、メロンパンを美味しそうに食べている。

私は粒々のチョコレートが入ったパン。
チョコが好きだから、これにしたんだけど、メロンパンも美味しそうなんだよねー。


「何だよ、そんなに欲しいの?」

私がずっと物欲しそうにして拓海を見てたから、そう言ってきた。


何だかんだ、くれるのよ。


「くれ。」

交換条件はいつものこと。

チョコパンを千切って渡した。
メロンパンを貰い、パクリと食べた。

「甘ーい♡」

「だろ?」

「これ、雅人くんにも買って帰ろうよ!」

「別にいいけど。」

え?雅人くんに買って帰るって言っただけなのに、何でそんな顔するの?



「拓海?」

「何でもない。買うんだろ?」


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