雪恋~幼なじみとのクリスマス~
放課後になり、拓海がいつものように迎えに来た。


怒られると分かって言うのって、結構勇気がいるよね。


「拓海、話あるんだけど。」

「何だよ。」

ひえーっ。

優しさの欠片もない。

「クリスマスのことなんだけどね。」

「クリスマス?」

あれ?急に笑顔になった。

「うん。クリスマスなんだけど…奈央ちゃんが一緒に過ごしたいって。」

「は?」

笑顔だったはずが機嫌が悪くなってしまった。


あーあ…。そうなると思ったよ。

「意味わかんねぇ。お前も分かってんだろ?行かねぇから。」

「お願い!友達の頼みなんだもん。」

「友達だとか関係ないだろ。俺が決めることだろ。」

意味分かんない。



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