雪恋~幼なじみとのクリスマス~
雅人くんが拓海達の方をみる。


「別に、何ともないよ。」

「下手だね、嘘つくの。」

「嘘じゃないもん!」

雅人くんが私が拓海のことが好きなのを知ってる。

それは伝わってくるけど、恥ずかしいから言わない。

だって、雅人くんは拓海のお兄さんだから。


すると、拓海はチラッとこっちを見て怒っていた。


「またね。」

「おぅ。」

奈央ちゃんは走って戻って行った。


「お前はモテモテだな。」

雅人くんはニヤニヤしながら言った。


「別に。普通のことだけど。」

「何だそれ。」

雅人くんは笑ってたけど、やっぱり拓海は機嫌が悪かった。


何で私の前だと機嫌悪くするのに、他の女の子の前では愛想良く笑ったりするのよ。



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