英雄の天意~枝葉末節の理~
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ラーファンはその通り、ドラゴン退治の事を告げ村人たちに盛大に見送らせた。
そんななかで彼の両親は周囲の声援に萎縮し、止める術を無くしてただ息子を見つめている。
村から騎士が出るとなれば、それは大いなる誇りとなる。
それだけでなく、村に何かあれば優先して王都は動いてくれるだろう。
もちろん、英雄が生まれても同じ事が言える。
ナシェリオは彼のお供として考えられていたに過ぎず、期待はラーファンにのみ一心に向けられていた。
二頭の馬に荷物を積み、二人はそれぞれにまたがって見送る村人たちを見渡す。