英雄の天意~枝葉末節の理~
「王都は遙か北東にあり、我々の村には転送の魔法円(ポータル)も、それらを使いこなすソーサラーもおりません」
移動魔法にはいくつかの種類がある。
その中には特定の魔法円を描き、それを使用することにより遠い場所への瞬時の移動が可能となる。
しかし、それにはこちらと向こうにポータルがなければならず、魔力(マナ)によってまず互いにつなげておかなければならない。
果たしてその手間のかかる作業を必要とする場所であるのかどうか。
まずそこから考慮されるため、ポータルの設置は難しい問題ではある。
そして魔法使いの全てがそれを使えるというものではなく、やはりそれぞれの得意とするものがある。
「そんなものを私一人で倒せと?」
「貴方は魔法戦士(ウィグシャフタ)と聞いております」
ニサファは英雄の両手にはめられている革製の手甲(てっこう)に目を留める。
そこには、詠唱の助けとなる古代文字が描かれていた。
移動魔法にはいくつかの種類がある。
その中には特定の魔法円を描き、それを使用することにより遠い場所への瞬時の移動が可能となる。
しかし、それにはこちらと向こうにポータルがなければならず、魔力(マナ)によってまず互いにつなげておかなければならない。
果たしてその手間のかかる作業を必要とする場所であるのかどうか。
まずそこから考慮されるため、ポータルの設置は難しい問題ではある。
そして魔法使いの全てがそれを使えるというものではなく、やはりそれぞれの得意とするものがある。
「そんなものを私一人で倒せと?」
「貴方は魔法戦士(ウィグシャフタ)と聞いております」
ニサファは英雄の両手にはめられている革製の手甲(てっこう)に目を留める。
そこには、詠唱の助けとなる古代文字が描かれていた。