歩んだ先の未来
_不安



テストが終わって
学祭の準備に本格的に入ろうと
してきた6月。

重大なことに気がついた。


この前の勉強会の帰りに聞いた
森谷くんの誕生日。

既に過ぎていたから気にも留めなかったが
聞いといてなにもないのは失礼なのではないか
という気持ちとそんないきなりもらっても

迷惑じゃないかという気持ちがあり


非常に悩んでいる。


「どーしたの、そんな難しい表情して。そんなに入る係悩んでんの?横丁とか一緒にやんない?売るの楽しそう!」


違うこと考えてまったく考えてなかった。
話し合い中だったのになにも聞いていなかった。


「癒音がやるなら、同じのがいいなー。」

「じゃあ、やろ!はいっ!私と藍実、横丁やります!」


黒板に名前が書かれた。

とりあえず全員参加だったし
決まって良かった。


今日の放課後早速集まりがあるみたいだ。


初めての学祭だしわからないことだらけ
迷惑かけないように集まりの時は
しっかり話を聞かないとな。







放課後。
集まる教室は3B。

「癒音そろそろ時間だから行こう。」


先輩の教室だから少し緊張しながら
教室へと入ると先輩が
私達の靴の色を見て

「1年生は窓側に座ってね。」

と優しく言ってくれた。

「はい、ありがとうございます。」

窓側の少し後ろの方に座った。


プリントが配られ
少しすると全員が集まったようで
説明が始まった。


「今年の横丁は、3Bがリーダーを努めます。よろしくお願いします。2,3年生はわかっていると思うけど、私たちが横丁で販売するのは既に出来たものを売ります。計算の苦手な人は電卓を持っているといいかもしれません。また、準備は前日の会場準備のみです。あとは当日頑張ってもらうだけです。追ってまた連絡しますね。今日はこれで終わりたいと思いますが何か質問ありますか?」




約10分で集まりは終了した。
こんなに早いものなのか。

準備期間は楽そうだけど当日は
来校者や生徒に売るから結構な
仕事量になりそうだなと思った。


癒音、計算苦手だけど大丈夫かな…?


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