歩んだ先の未来




6限目のHRの時間にクラスステージの
ことで話し合いがあった。

クラスステージのリーダーになっている
山中 健(やまなか たける)くんが前に立って話し出す。


「クラスステージのことなんですが、ダンスをやることはもう知ってると思います。今日の放課後から練習を始めたいので、部活でこの日しか残れないとか、ダンスが苦手とか把握したいんで今から質問するんで手を挙げてください。」


ダンス苦手な人は簡単な振り付けに
割り当ててくれるのかな。

「部活で全く参加出来そうにない人ー。」

少し手が挙がる。

「その人達はなるべく覚えやすいところをやってもらって、振り付けは動画でも送るので家で覚えるようにしてきて下さい。お願いします。」


「次、ダンス全くできない、苦手な人ー。」

私は迷わず手を挙げたが
意外と苦手な人が少ない。


「岩崎さんと、斉藤さんと、瀬名さんっと。あれ、意外と少ないね。」

私も思いました。
みんなそんなにダンスができるんですか。

「その3人は他の人に振り付けぱーっと教えたあと俺とできるまで練習しましょう。わかんなかったら何回でも教えるので。」


他にもいろいろと話していたけど
一つ一つが丁寧だなという印象。

そして、みっちりしごかれるのかと
思うと憂鬱だ。
絶対迷惑かけるし、覚え悪いし。

「じゃあ、これで一旦俺からは終わりです。ありがとうございました。これからよろしくお願いします。」




このあと、学祭のことでルーム長から
話があったり、担任から話があったり
とあっという間に6限目は終了した。



と、いうことは。

次は地獄の放課後。



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