歩んだ先の未来
二人きりになった途端よくわからない
緊張感が襲ってきた。
そんな中、森谷くんが
「藍実さ、俺の名前知ってる?」
今まで名前呼ばなかったのに
急に呼ばれて少しびっくりした。
質問の答えをまともに答えるべきか
少し悩んだ。
森谷くんに直接名前を聞いたわけでもないのに
知っていたらおかしいだろうか
とも考えたが
「優輝。ですよね。」
森谷くんの方は見ずに答えた。
それを聞いた森谷くんは驚いた様子だった。
「知ってたんだ。
藍実…。」
少しの間をあけてから
名前だけ呼ばれて少しびっくりした。
何かを言いかけたのかと思ったけど勘違いか。
不思議に思ったけど特に聞き返したりはしなかった。
「ちょっとお手洗いに行ってきます。あと、お腹空いてきたのでなんか頼んできますね。森谷くんは何かいりますか?」
「藍実と同じので。」
「えっ。私と同じでいんですか?」
うん。というので
そのままお手洗いに行くことにした。