センチメンタル・スウィングス
「俺がマスクを持ってきてたら、こんなことには・・・すまない、桃子。兄として至らない俺を、どうか許してほしい」
「あの、お兄ちゃん。私、気をつけるから」
「それに、こいつは去年もマスクなしで、人形の埃取りしただろ」と所長に言われたお兄ちゃんは、ハッとした顔をした。
「・・・そうだったな」
「零士。こいつはおまえの妹だろ?信じてやれよ」
この和泉所長の言葉で、お兄ちゃんは完全に、こっちの世界へ戻って来てくれたようだ。
「さっさと終わらせるぞ」と言ったときには、すでにいつもの「クールな檀上専務」に戻っていた。
あぁ・・・お兄ちゃんがシスコンワールドから戻って来てくれてよかった。
私はホッと胸をなでおろしつつ、心の中で和泉さんにお礼を言った。
「あの、お兄ちゃん。私、気をつけるから」
「それに、こいつは去年もマスクなしで、人形の埃取りしただろ」と所長に言われたお兄ちゃんは、ハッとした顔をした。
「・・・そうだったな」
「零士。こいつはおまえの妹だろ?信じてやれよ」
この和泉所長の言葉で、お兄ちゃんは完全に、こっちの世界へ戻って来てくれたようだ。
「さっさと終わらせるぞ」と言ったときには、すでにいつもの「クールな檀上専務」に戻っていた。
あぁ・・・お兄ちゃんがシスコンワールドから戻って来てくれてよかった。
私はホッと胸をなでおろしつつ、心の中で和泉さんにお礼を言った。