センチメンタル・スウィングス
・・・こんな時、何て言ったらいいんだろう・・・。

言葉が見つからないまま、私は目をパチパチさせながら、沢村さんを見ることしかできない。
そんな私の状態に気づいているのか、それとも自分のことで頭がいっぱいなのか、沢村さんはまだ「告白」を続けた。

「・・・で、何度か檀上さんの姿を見て、ホント、美人だなあって。マジ僕のタイプで。すごく優しそうだし」
「いやそんな・・・沢村さんの買いかぶり過ぎだと・・・」
「でも僕はもう、あなたのことが好きになりました。今日のパーティーに参加したのは、檀上さんが来てくれるかもしれないと思ったから。もしあなたがここに来ていて、偶然でも会うことができたら、俺・・・思いきって告白しようって決めてました!」
「あ・・・そう、ですか・・・」

どうしよう。
なんか・・・沢村さん一人で盛り上がってて・・・私はどうやってお断りをしたらいいのか、そればかり考えてるというのに!

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