センチメンタル・スウィングス
「そう・・・」
「学さんが良い人見つけて結婚して、赤ちゃんまで生まれることになって、よかったって思う」
「うん、そうね。桃ちゃんがそういう風に思ってくれて、本当によかったって、お母さんは思うよ」
それから私は、外に連れて行けとせがむベニーと一緒に、実家の近所を少し散歩して、家に帰ることにした。
案の定、「晩ごはんを食べて行きなさい。お父さんも桃ちゃんの顔見たがってるから」と、お母さんに引きとめられたけど、先週も実家(ここ)に来て、晩ごはんをごちそうになったし。
と言ったら、お母さんは渋々引き下がってくれた。
でも今日のお母さんはアッサリしてる。
「じゃ、来週うちに来て」
「なんで!?」
「明後日ね、ひな人形を飾るのよぅ」
「あぁそう・・・。でもごめん。仕事忙しくて。バレンタインデーが近いから、色々イベントがあってね」
「そうねぇ。毎年こうだもんねぇ」
「ごめんね」
「無理しないでね。別に仕事がお休みの日じゃなくてもいいから、桃ちゃんが来たいと思った時に、いつでも来て」
「うん。ありがと」
「ひな人形は、桃ちゃんのお誕生日まで飾っておくからね」
ということは、3月3日までは飾っておく、ということか・・・。
それも毎年のことだけど。
私は「それまでには見に来るね」と返事をして、実家を後にした。
「学さんが良い人見つけて結婚して、赤ちゃんまで生まれることになって、よかったって思う」
「うん、そうね。桃ちゃんがそういう風に思ってくれて、本当によかったって、お母さんは思うよ」
それから私は、外に連れて行けとせがむベニーと一緒に、実家の近所を少し散歩して、家に帰ることにした。
案の定、「晩ごはんを食べて行きなさい。お父さんも桃ちゃんの顔見たがってるから」と、お母さんに引きとめられたけど、先週も実家(ここ)に来て、晩ごはんをごちそうになったし。
と言ったら、お母さんは渋々引き下がってくれた。
でも今日のお母さんはアッサリしてる。
「じゃ、来週うちに来て」
「なんで!?」
「明後日ね、ひな人形を飾るのよぅ」
「あぁそう・・・。でもごめん。仕事忙しくて。バレンタインデーが近いから、色々イベントがあってね」
「そうねぇ。毎年こうだもんねぇ」
「ごめんね」
「無理しないでね。別に仕事がお休みの日じゃなくてもいいから、桃ちゃんが来たいと思った時に、いつでも来て」
「うん。ありがと」
「ひな人形は、桃ちゃんのお誕生日まで飾っておくからね」
ということは、3月3日までは飾っておく、ということか・・・。
それも毎年のことだけど。
私は「それまでには見に来るね」と返事をして、実家を後にした。