嘘つきrainと弱虫五月
病室をでて、
エレベーターを降りる。
今日ここ通るのは何回めだろうなって思いながら
あの待合室を通る。
おじいさんおばあさんお腹の膨らんだ女性やら私と同じような人やら小さい子がたくさんいる。
誰も私と、目を合わせようとしない。
それでいい。
私は、自分の目が嫌い。
そういえば今日は雨だったな…。
病院の玄関を抜けると、バケツをひっくり返したような雨。
ではなく、晴れていた。