君の隣しかいらない
なぜ保健室に行くのかというと慶和くんが男友達と話していたのを私の耳は聞き逃さなかった。内容は、授業をサボって保健室に行くというものだった。
私はスキップでもできそうな勢いで舞い上がっている。もうこれからの計画はちゃーんと立てている。
慶和くんが私を好きになるのも計画の内。
そうこう想像しているうちに保健室に着いた。
『ガラガラ』
ドアを開けると誰もいなくてシーンとしていた。先生が居ないのは私が仕組んだから。
階段で通りすがった女のおデブちゃんを階段から突き飛ばしたの。今さっき。
先生は今大慌てのはず。
あぁ、もちろん私が階段から突き飛ばしたんじゃないのよ。
私のファンクラブがもうできているみたいで、その子達を使ったの。頑張ってくれたからキスの一つや二つはしてあげる。っていう条件で。
そのファンクラブは女の子だけ。あたしにレズっ気なんかひとっつもないんだけどね。キスくらい誰とでもできるわ。
立っているのもなんだから保健室のベッドに転がっていると
ドアが開いた音がした。
あ…きた…
頰が緩むのが分かった。
先生がいないことを不思議に思ったらしく足音が聞こえなくなった。
そこでベッドの前のカーテンを開けられる。
ここで私は寝たふり。
「ん?だれ?」
可愛い呟きが聞こえた。
目をこすりながら私はゆっくりと上半身を起こした。もちろんこれも演技。
「あ、先生今いないよ。怪我でもしたの?」
と、優しく聞く。
すると、彼は戸惑ったように
「サボるため。先生いなくても良い。むしろ居ない方がいい。」
その声のかっこよさに今すぐ名前を呼んで欲しくなった。
「そうなんだ…」
「うん。てか、あんただれ?見ない顔だけど。」
「あ、えっと、今日ね!転校してきたの!でも、ちょっとしんどくって…」
じっと彼が私を見つめる。
体温が急上昇する。
彼は静かに私のベッドに腰を下ろした。
なに?なにされるの?と嬉しさとドキドキでいっぱいでもっと体温が上がったような気がした。
「熱でもあるんじゃない?大丈夫?」
少し心配そうな顔で私のおでこを優しく触った。そして顔を覗くように私を見た。
ドキドキドキドキ
心臓がうるさい。
「ううん。大丈夫。ありがとう。」
2人の間は甘々な雰囲気で包まれた。
「大丈夫だったら良いんだけど。名前は?」
「春北 雪。よろしくね。」
にこっと笑った。
「俺の名前は…」
「知ってる。慶和くんでしょ?」
びっくりしたような顔をした。
「イケメンって言われてるから知ってるよ。あはは。」
「あ、そうなんだ。」
「うん。」
私はスキップでもできそうな勢いで舞い上がっている。もうこれからの計画はちゃーんと立てている。
慶和くんが私を好きになるのも計画の内。
そうこう想像しているうちに保健室に着いた。
『ガラガラ』
ドアを開けると誰もいなくてシーンとしていた。先生が居ないのは私が仕組んだから。
階段で通りすがった女のおデブちゃんを階段から突き飛ばしたの。今さっき。
先生は今大慌てのはず。
あぁ、もちろん私が階段から突き飛ばしたんじゃないのよ。
私のファンクラブがもうできているみたいで、その子達を使ったの。頑張ってくれたからキスの一つや二つはしてあげる。っていう条件で。
そのファンクラブは女の子だけ。あたしにレズっ気なんかひとっつもないんだけどね。キスくらい誰とでもできるわ。
立っているのもなんだから保健室のベッドに転がっていると
ドアが開いた音がした。
あ…きた…
頰が緩むのが分かった。
先生がいないことを不思議に思ったらしく足音が聞こえなくなった。
そこでベッドの前のカーテンを開けられる。
ここで私は寝たふり。
「ん?だれ?」
可愛い呟きが聞こえた。
目をこすりながら私はゆっくりと上半身を起こした。もちろんこれも演技。
「あ、先生今いないよ。怪我でもしたの?」
と、優しく聞く。
すると、彼は戸惑ったように
「サボるため。先生いなくても良い。むしろ居ない方がいい。」
その声のかっこよさに今すぐ名前を呼んで欲しくなった。
「そうなんだ…」
「うん。てか、あんただれ?見ない顔だけど。」
「あ、えっと、今日ね!転校してきたの!でも、ちょっとしんどくって…」
じっと彼が私を見つめる。
体温が急上昇する。
彼は静かに私のベッドに腰を下ろした。
なに?なにされるの?と嬉しさとドキドキでいっぱいでもっと体温が上がったような気がした。
「熱でもあるんじゃない?大丈夫?」
少し心配そうな顔で私のおでこを優しく触った。そして顔を覗くように私を見た。
ドキドキドキドキ
心臓がうるさい。
「ううん。大丈夫。ありがとう。」
2人の間は甘々な雰囲気で包まれた。
「大丈夫だったら良いんだけど。名前は?」
「春北 雪。よろしくね。」
にこっと笑った。
「俺の名前は…」
「知ってる。慶和くんでしょ?」
びっくりしたような顔をした。
「イケメンって言われてるから知ってるよ。あはは。」
「あ、そうなんだ。」
「うん。」