喫茶の謎解き意地悪紳士2
叶亜は慌てた様子で説明を始めた。
「あのダイイング・メッセージの数字はなんだったか覚えてますか?」
「ええ。『145 698 147 698 7 1478 15 125』だったわよね?」
綾華が答えると、叶亜はうなずいた。
「はい。僕たちはてっきり、その数字に犯人が示されているものだと思っていた。でも、その数字は関係なかったんです!」
「関係なかったって……どういうことだよ」
数字が関係ない?
ますますダイイング・メッセージの意味が分からなくなる。
叶亜はペンでメモ帳に何か書くと、それをかかげた。
そこには、次のような図が書かれていた。
|1 |2 |3 |
|――|――|――|
|4 |5 |6 |
|――|――|――|
|7 |8 |9 |
|――|――|――|
「これって……」
「ガラケーのキーボード?」
「はい。大事なのは数字じゃなく、その血がついているキーボードの配置だったんだ」