喫茶の謎解き意地悪紳士2


車が停まると一番に下りたのは、やはり叶亜だった。

車イスで倉庫まで行く。

阿部も叶亜の後を付いていったが、倉庫のシャッターは閉まっていた。

シャッターを持ち上げてみるが、開かない。

「くそっ!!開かねぇぞ!どうする!?」

叶亜は切羽詰まったような顔で、空を仰いでいた。

雨が顔を濡らし、普段から整っている叶亜の顔はますますカッコ良くみえる。

そして何か思い付いたのか、綾華のもとへ駆け出した。

一言二言、何か言うと車を離れた。

嫌な予感がする。

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