喫茶の謎解き意地悪紳士2
第1章
彼へのお礼
「本当はどうなの?そのマグカップ」
「えっ?」
帰り道。愛月が聞いてきた。
「知り合いって、私が紹介したマスターのことでしょ?」
愛月には何でも話せる。
詩音は頬を赤らめながらうなずいた。
「事件のお礼をね……。あっ!でも、これ内緒だからね!」
「はいはい。リア充はエンジョイしてねー。」
「もうっ……愛月ってば……」
愛月とは商店街と住宅街の曲がり角で別れた。
詩音は商店街の方へ向かって歩く。