喫茶の謎解き意地悪紳士2


「あっ!!君!!」

制服警官の制止を無視して、詩音は葵のもとに駆け寄った。

「詩音!来てくれたんだ……」

「何があったの?舞は!?」

「あなたは何?」

葵に事情を聞いていた女の刑事が、鋭い目付きで詩音をみた。

二十代前半くらいの若い女刑事だが、なにか威圧感がある。

詩音も負けじと言い返した。

「この子と被害者の子の友達です。」

「だから何?現場に入っていい理由でもあると思うの?」

言葉に詰まる。

彼女の言ってることは、正論そのものだ。

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