喫茶の謎解き意地悪紳士2


阿部が「まあまあ」と女刑事をなだめる。

「播磨。この子はしおり詩音ちゃん……」

「瀬織です。」

「そうそう!瀬織詩音ちゃん。俺の知り合いだ」

「知り合いだから現場に入れていいとでも?」

播磨と呼ばれた女刑事は、冷酷な目付きで詩音をにらんだ。

「たしかにそんなルールは無いかもなー」

聞き覚えのある声がした。

振り返ると、車椅子に乗った叶亜がいた。

驚きのあまり、言葉が出ない。

播磨は怪訝な顔で叶亜をみた。

「……なんで、また部外者が……。彼もあなたの知り合いって言うんですか?」

「ああ。それに、叶亜は探偵だ」

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