喫茶の謎解き意地悪紳士2
阿部のキメ顔に播磨が「くだらない!」と鑑識たちのもとへ行ってしまう。
「私は、探偵とか大嫌いなんです。一切、私のもとに近づかないで。阿部刑事。彼女から事情は聞いてくださいね」
播磨が行ってしまうと、詩音は一番に阿部に聞いた。
「あの人、何ですか?初めて見ましたけど……」
「俺の相棒。播磨綾華……。相当なくせ者だな」
かわいた笑みで綾華をみつめる阿部。
とんだ人が相棒になった訳だ。
って、それより!!
「葵、どういうことなの?詳しく話して!」
詩音はハッとして、葵に向き直った。
葵が涙をこらえるように唇を噛み締める。